行事・風習

ジューンブライドにまつわる話

投稿日:2016-06-21 更新日:

junebride

6月といえば、結婚するカップルにとって、とても人気の月ですね。June Bride (ジューンブライド) は幸せになれるという言い伝えがありますが、そもそもなぜ6月なのでしょうか?

“June” の語源は「神話」から

古代ローマの暦では、6月は Junius (ユニウス) と呼ばれていました。これは、ギリシア神話に登場する夫婦生活の守り神であり、最高位の女神でもある、Hera (ヘーラー) からきています。

ヘーラーは、ローマ神話では Juno (ジュノ) と呼ばれ、英語で6月を意味するJuneの語源と言われています。一般的に、この女神にちなんで、いわゆる June Bride が幸せに結婚生活を送れると長年信じられています。

ちなみに、ローマでのこの女神の通名には、Juno Moneta という名がありました。この女神の神殿に造幣局があったことから、この名が貨幣を指す言葉となり、英語の money の語源になったとも言われています。


ジューンブライドをポピュラーにさせたクラシック映画

そして、ジューンブライドをさらにポピュラーにさせたのは、2つのクラシック映画ではないでしょうか。

June Bride (1948)

1948年のベティ・デイヴィスとロバート・モンゴメリー主演のコメディ映画のタイトルは「June Bride」。しかし、邦題は「花嫁の季節」で公開しているようなので、当時の日本では「ジューンブライド」という言葉は、まだ定着していなかったのでしょう。


Seven Brides for Seven Brothers (1954)

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もう1つは、1954年の映画 「Seven Brides for Seven Brothers」(邦題:掠奪された七人の花嫁) 。なんとも野蛮な邦題ですが(※略奪結婚の話らしいです)、タイトルとは打って変わって、女性達の楽しげなミュージカルシーンが流れます。このとても印象的な歌の歌詞にもジューンブライドが、そして花婿についても触れられています♪

Oh, they say when you marry in June, you’re a bride all your life

and the bridegroom who marries in June gets a sweet-heart for a wife

Winter weddings can be gay like a Christmas holiday

but the June Bride hears the song of a spring that lasts all summer long

by the light of the silvery moon, home you ride side by side

with the echo of Mendelssohn’s tune in your hearts as you ride

for they say when you marry in June, you will always be a bride

. . .

(※Mendelssohn:ドイツの作曲家)

素敵なシーンですね。

これから結婚される方、そして既にされた方も、素敵な夫婦生活をお送り下さい (^^)







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