現在、東京の世田谷美術館では、エリック・カール展が開催されています。この作品展では、彼のこれまでの絵本の原画や、絵画などが多数展示され、大規模な作品展でした。
【作品紹介:こぐまくん こぐまくん なに みているの?】
かわいい親子のくまが表紙の作品。見開きいっぱいに次々とカラフルな動物が登場します。気になる動物を見つけたら、絵本を読んだ後、親子で図鑑を広げるのも楽しいかも。— 【公式】エリック・カール展 (@Ericcarle201718) 2017年5月7日
展示室では、絵本でおなじみの はらぺこあおむし や、くまさん くまさん なにみてるの はもちろん、カールさんのこれまでの絵本のキャラクター達が原画で見れました!
全てが色鮮やかな作品というわけではなく、なかにはちょっとダークな作品もあります。それは、幼少の頃アメリカのシラキュースからドイツに移住したカールさんのバックグラウンドが関係しているようにも見えます。
【作品紹介:プレッツェルのはじまり】
ドイツの伝統的なパン『プレッツェル』の由来を描いた絵本。「なぜ『プレッツェル』なの?」と思われるかもしれませんが、カールは幼少期から青年期をドイツで過ごしたため、プレッツェルは身近な存在でした。こんがりと焼きあがる様子がなんともおいしそう!— 【公式】エリック・カール展 (@Ericcarle201718) 2017年5月6日
カールさんはドイツの美術学校を卒業した後、1952年にまたアメリカに戻ります。絵本を描く前は The New York Times のグラフィックデザイナーでした。その後、ビル・マーチンJr. から絵本の挿絵デザインを依頼されたことから、絵本の世界に入ったそうです。これまでの彼のグラフィックデザインで鍛えた技法が、絵本とうまくマッチしたのでしょう。実際、1969年に出版された はらぺこあおむし は、今では62カ国の言語に訳され、世界中の人達から愛されるベストセラーになっています。