先日、Apple Watch (2015年4月24日発売) がプレス発表され、世界中がウェアラブル業界に注目しているところですが、スマートウォッチの中でも子供用に着目し、開発を進めているメーカーもあります。
端末をリストバンド型にすることで、失くしにくい、好きな時に使える(ポータブル)ということで、スマートウォッチと子供との相性は、なかなか良いみたいです。
▼世界初の子供用スマートウォッチ「Kidizoom Smartwatch」、「プレイウォッチ」は教育向け
子供向けタブレットのInnotabでお馴染みのハイテク玩具メーカー、Vtech からは、2014年に子供用スマートウォッチ「Kidizoom Smartwatch」が世界に先駆けて販売されました。
「Kidizoom Smartwatch」
子供用でもタッチスクリーンなのがスゴい! 時計としてはもちろん、教育ゲーム、ボイスレコーダーや、カメラ付きで写真・動画が撮れたりと、遊びながら教育させる高機能スマートウォッチです。価格は、アメリカでは$50前後で、ウォルマートなどでも販売されています。
また、国内からはタカラトミー「プレイウォッチ」が2015年6月に発売予定。こちらは見た目がVtechのキディズームと全く同じ製品?…です。 どうやら、中身のソフトだけ日本語にローカライズし、ライセンス販売されるのではないかと思われます。
▼ヘルスケア思考の「LeapBand」、シニア層も使える「Haier Smartwatch」
Leapfrog社の LeapBand は、スマートウォッチと呼ぶのかは謎ですが、子供の活動量がわかるフィットネストラッカーがメインです(LeapBandの狙いは、アメリカで深刻化する悩みでもある小児メタボ対策といったところでしょうか)。また、教育ゲームとしてはペットを育てるゲームなどがあります。価格は$25前後で、比較的安いようです。
また、中国の白家電ブランドで有名なハイアールが、シニア世代とキッズ向けにスマートウォッチをリリースすることを発表しました。ヨーロッパでの価格は、130ユーロ前後になる模様。
▼「FILIP」や「ドコッチ」は、子供の安全を見守るスマートロケーターの部類
ウェアラブル端末の中には、GPS機能付きで、持ち主の居場所がわかるものがあります。これを子ども用ウェアラブルとして初めて開発したのが、アメリカの Filip Technologies社 です。ロケーションサービス会社の Skyhook Wireless と手を組み、犯罪等に巻き込まれないよう、子どもの身を守る端末に注力を入れています。
日本では早くも スマートウォッチ が総称になりそうな予感ですが、このようなGPS端末は、英語では「Smart Locator」(スマートロケーター)と呼ばれています。
FILIP (フィリップ)
FILIP は、世界初の子供用スマートロケーター。あらかじめ保護者のスマホに専用アプリをいれておけば、子どもの居場所をトラッキングすることが可能です。見た目も、大人用ウェアラブル端末 顔負けのデザイン&カラーで、とにかくカワイイ! これなら子ども達も着けたがりますよね。
ドコモ ドコッチ 01 (Docomo Docotch 01)
国内向けスマートロケーター「ドコッチ01」は、Docomoから発売中。
同じく国内からは、BIGLOBEが「Cocolis (ここりす)」というウェアラブル端末を商品化に向け開発中。こちらもGPS内蔵で、親子でコミュニケーションが取れる音声通話機能がフィーチャーされるようです。
尚、スマートロケーターはGPSを使用するので、別途、通信費用がかかるみたいです…
そりゃ、そうですよね(´・ω・`)
今後も子供向けスマートウォッチは、学習系、セキュリティ系と二極化していくんでしょうか? または、全部盛りみたいなのが登場するのか、気になるところです。